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​技術情報

勾配
不溶化工法
​特長
不溶化工法
重金属類を吸着・固化する不溶化材「TTAゼロ」を汚染土壌と混ぜ合わせることで、
地下水などの水に溶け出す重金属類の濃度を環境基準値以下にまで下げることが出来ます。

●掘削除去に比べてコストを大幅に抑えて施工することが可能です。

●微生物を用いた工法に比べて短期間で汚染土壌の処理が可能です。
●原位置での施工が可能なため、場外搬出による飛散のリスクなく、安全に施工することが可能です。
●処理後の土壌に水が浸透しても、水に含まれる重金属の濃度は環境基準値以下となるため、
​ そのまま河川に放流することが可能です。
●不溶化材「TTAゼロ」(特許取得済)は、
​ 生石灰系やセメント系のものに比べて危険性・毒性が大幅に低減しているため、人や環境に優しいです。
●不溶化材「TTAゼロ」で処理した後の土壌には、
 通水性(水はけ)
と保水性(水もち)があり、土木資材として活用することができます。
   不溶化材「TTAゼロ」の特長
タイトルに付ける赤いひし形の目印.jpg
●不溶化材には大きく分けて 天然鉱物系、生石灰系、セメント系などの種類があります。
生石灰系やセメント系の不溶化材はpH値が極端にアルカリ性になりますが、弊社が不溶化処理に使用する天然鉱物系の不溶化材「TTAゼロ」は、中性で安定するため危険性や毒性が極めて低くなっています。
                     
さらに、従来の天然鉱物系不溶化材と比べて苦土石灰(くどせっかい)の割合を多く配合しており、処理後の土壌はより耐水性に優れています。
   不溶化材「TTAゼロ」で処理した土壌の特長
タイトルに付ける赤いひし形の目印.jpg
●「TTAゼロ」を混ぜ合わせた土壌は、中性で通水性と保水性があり、植物の生育が良好な土木資材として活用することができます。
(例)盛土、法面材(盛土により作られる人工的な斜面を保護)、植栽土、干潟造成土など
これは天然鉱物系の不溶化材にみられる特徴で、土の粒子が水分を放出して団粒状(土の粒子が小粒の集合体を形成している状態。)に固化するためです。
●処理後の土壌は雨水や地下水が浸透しても、流れ出る水に含まれる重金属の濃度は環境基準値以下となるため、そのまま河川に放流することが可能です。
​主たる有機汚染物質・用途
●重金属類(カドミウム 六価クロム シアン 水銀 セレン 鉛 ヒ素 フッ素 ホウ素)
 
施工イメージ
●濁水に不溶化材を混ぜ合わせ、30秒後に上澄液と凝集物に分離した様子

河川濁水

(SS:30,000ppm、COD:8ppm)

上澄液

(SS:1ppm、COD:3ppm)

不溶化材混合前後_001.png

道路カッター泥水(pH 14)

(ヒ素:2ppm、六価クロム:2ppm)

上澄液(pH 8.5)

(ヒ素:0.2ppm、六価クロム:0.05ppm)

不溶化材混合前後_002.png

湖沼底泥浚渫濁水

(COD:30ppm、BOD:20ppm)

                 上澄液

(COD:5ppm低下率83%、BOD:3ppm低下率85%)

不溶化材混合前後_003.png

ppm:試料中の物質の量を百万分の1で表示する単位

SS(浮遊物質):水中に浮遊して溶解しない物質の総称で、水の汚濁状況を示す指標

COD(化学的酸素要求量):主に湖沼や海域などの汚れ度合いを示す指標

BOD(生物学的酸素要求量):主に河川などの水の汚れの度合を示す指標

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