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技術情報
原位置熱脱着工法(ISTD In Situ Thermal Desorption)
ISTDは汚染地域に直接ヒーター・吸引井戸などを打ち込み浄化を行います。汚染深度が5m超であり、広域にわたって汚染が広がっている地域に適しています。一般的に5m超に汚染が進んでいる場合、掘削による工事費は大きく上がります。地下水が存在していても、浄化は可能です。
特長
① 原位置除去工法で施設運営したまま実施可能
② 土質や深さを選ばない伝導熱加熱法
③ 既存の原位置工法では改善できなかった汚染物質に対応
ヒーターによる加熱
土中に加熱井戸を設置し温度を伝導により上昇させていきます。ヒーターの温度は約650℃から750℃程度で、熱は温度の高い方から低い方へ徐々に伝わっていき、時間の経過とともにヒーターから一番遠い土の温度も上昇していきます。
VOCの浄化には最低温度を100℃になるまで加熱していきます。ダイオキシン類、PCB等難分解性の物質が対象の場合は、 335℃の温度まで加熱していきます。
対象物質による浄化のための必要温度や土質に応じてヒーターの設置間隔を設計します。
VOC回収
加熱ヒーターに接触している周辺土壌に含まれている汚染物質と水分が沸騰し、蒸発していきます。汚染物質を含む蒸気は充填砂を通り上昇し水平井戸へと誘導されま回収します。急激な温度上昇により、凝集及び拡散を防ぐため段階的に加熱(1~2℃/日)をして汚染物質をゆっくり回収していきます
ISTD
全体図
①原位置浄化本体は除去が必要な汚染物質が存在するエリアになります
②現地浄化設備は原位置で処理をするために重要な設備です。水と気体に分けて処理をしていきます
➂電源システムは稼働させるための電源を供給するエリアになります
②現地処理設備
気相処理後排出
吸引井戸
ヒーター
電源
圧力・温度センター
気相処理
ブロアー
ポンプ
排水処理
放流
①原位置浄化本体
➂電源システム
熱効果器
気液分離器
ケーススタディ(画像をクリックすると詳細資料を表示します)
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